2月23日 共に育つ瞬間
2014年 02月 24日
「啐啄の機」という言葉があります。師匠と弟子の関係を表わす禅の言葉です。
「啐」は殻の中で雛がつつく音。「啄」は母鶏が殻をかみ破ること。絶妙なタイミングで、双方からの働きかけが一致した時に、卵から雛が誕生します。
電気工事会社のS社では、社員教育の一環として、早朝の勉強会やボランティアをしています。参加は自由ですが、新人のY君は熱心に出席しています。
ある日、Y君は社長自らがトイレ掃除をしている姿を見ました。社長の姿が父の姿に重なり、Y君は「私にも掃除をさせてください」と懇願しました。
Y君には、<水道工事業を営む父が、泥まみれになって働いて、自分を大学まで出してくれた>という秘めた思いがあります。そんなY君の思いを知った社長は、「掃除をするのは勝手だから構わないぞ」と答え、二人で掃除をしたのです。
社長には、<仕事以前に、人としての優しさや気遣いを持った社員を育てたい>という熱い願いがありました。二人で掃除を終えた後、Y君の背中に頭を下げながら<よくぞ我が社に>と目頭を熱くする社長でした。
今日の心がけ★信頼し合える関係を築きましょう
「啐」は殻の中で雛がつつく音。「啄」は母鶏が殻をかみ破ること。絶妙なタイミングで、双方からの働きかけが一致した時に、卵から雛が誕生します。
電気工事会社のS社では、社員教育の一環として、早朝の勉強会やボランティアをしています。参加は自由ですが、新人のY君は熱心に出席しています。
ある日、Y君は社長自らがトイレ掃除をしている姿を見ました。社長の姿が父の姿に重なり、Y君は「私にも掃除をさせてください」と懇願しました。
Y君には、<水道工事業を営む父が、泥まみれになって働いて、自分を大学まで出してくれた>という秘めた思いがあります。そんなY君の思いを知った社長は、「掃除をするのは勝手だから構わないぞ」と答え、二人で掃除をしたのです。
社長には、<仕事以前に、人としての優しさや気遣いを持った社員を育てたい>という熱い願いがありました。二人で掃除を終えた後、Y君の背中に頭を下げながら<よくぞ我が社に>と目頭を熱くする社長でした。
今日の心がけ★信頼し合える関係を築きましょう
by fp-haseo
| 2014-02-24 09:15
| 倫理研究所「職場の教養」