9月11日 ある青年
2016年 09月 12日
高齢者のKさんは最近虚しさを感じています。すでに現役を退き、日々やることもありません。車内で席を譲られるたびに、衰えを思い知らされるようです。
ある時、Kさんが駅の通路を歩いていると、大柄な青年とすれ違いました。その瞬間、Kさんは、コンクリートの床に転んでしまいました。
すれ違った青年は、手も貸してくれず、傍に突っ立っています。<自分のような年寄りなど眼中にないのか>と悔しさを噛み締めていると、青年の二メートルほど先に、白い杖が転がっていることに気がつきました。
どうやら、この杖に引っかかって転んだようです。青年は目が不自由だったのです。Kさんはやっとの思いで立ち上がり、杖を拾って、青年に手渡しました。
「申し訳ありませんでした。大丈夫でしたか?」と声をかけると、「ありがとうございます。こちらこそごめんなさい」と言って、青年は去っていきました。
自分は社会の中の弱者だと卑屈になっていたKさんですが、「まだできることはあるはず」と、久しぶりに前向きさが芽生えてきたのです。
今日の心がけ★視野を広く持ちましょう
ある時、Kさんが駅の通路を歩いていると、大柄な青年とすれ違いました。その瞬間、Kさんは、コンクリートの床に転んでしまいました。
すれ違った青年は、手も貸してくれず、傍に突っ立っています。<自分のような年寄りなど眼中にないのか>と悔しさを噛み締めていると、青年の二メートルほど先に、白い杖が転がっていることに気がつきました。
どうやら、この杖に引っかかって転んだようです。青年は目が不自由だったのです。Kさんはやっとの思いで立ち上がり、杖を拾って、青年に手渡しました。
「申し訳ありませんでした。大丈夫でしたか?」と声をかけると、「ありがとうございます。こちらこそごめんなさい」と言って、青年は去っていきました。
自分は社会の中の弱者だと卑屈になっていたKさんですが、「まだできることはあるはず」と、久しぶりに前向きさが芽生えてきたのです。
今日の心がけ★視野を広く持ちましょう
by fp-haseo
| 2016-09-12 05:43
| 倫理研究所「職場の教養」