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九州博多発 ファイナンシャルプランナーのブログ


by fp-haseo

産経新聞 産経抄 2021.02.16

産経新聞  産経抄  2021.2.16

 中国・武漢で発生した新型コロナウイルスを小欄で最初に取り上げたのは、昨年1月22日である。その10日前にすでにワクチン開発が始まっていたとは。14日の日本経済新聞電子版のインタビュー記事で知った。

 ▼ドイツのバイオ企業ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者は、医学雑誌で新型肺炎の記事を読み、世界的な大流行になると直感した。すぐに妻で会社の最高医療開発責任者でもあるオズレム・トゥレシ氏と相談して、ワクチン開発に乗り出した。

 ▼会社ではウイルスの遺伝子の一部を人工合成してヒトに投与する新しい技術を使って、がんの免疫療法の研究を進めてきた。この「mRNAワクチン」が、新型コロナで初めて実用化された。日本でも17日からようやくワクチン接種が始まる。米製薬大手ファイザーのワクチンと報道されているが、正しくはビオンテックの技術を基にした共同開発の賜物(たまもの)である。

 ▼将来、新型コロナ収束の立役者として歴史に名を刻まれるかもしれない夫妻は、そのルーツも注目されている。トルコ出身のサヒン氏は、ドイツで出稼ぎしていた父を追って移住した。トゥレシ氏はドイツ生まれのトルコ系移民2世である。

 ▼ともに医学の道に進んだ2人は大学の研究所で知り合い、結婚後に会社を設立する。今回の快挙は、トルコ系移民の統合をめざしながら何度も挫折してきたメルケル首相にとっても、何よりの朗報であろう。

 ▼ルーツといえば、ファイザーの社長はギリシャ出身である。コロナ禍の主因として、国境を越える人の移動が加速するグローバル化がやり玉に挙げられた。そのコロナに出自や国籍にとらわれない人の連携、つまりグローバル人材で立ち向かっているという構図も興味深い。


by fp-haseo | 2021-02-16 06:57 | FP長谷尾の「楽しい人生」